細かな工作に欠かせない!!工具用品「ミニルーター」とは?!

細かな工作に欠かせない!!工具用品「ミニルーター」とは?!

細かな作業をする際にミニルーターは大変便利で使い勝手に優れています。ここでは、初めてミニルーターを使用される方に向けて、ミニルーターについて色々とご紹介したいと思います。

●ミニルーターとは?

ミニルーターは、ペンのように手で持ちながら使用出来るグラインダーです。ハンドグラインダーとも言われており、精密な作業が可能なグラインダーです。他の工具では作業する事が出来ない細かな作業が出来る事が特徴で、製品の隅々まで奥深くヤスリをかけていく事が出来るようになっています。ハンドルツールの電動式タイプのヤスリ機になります。
グラインダーとは:研削盤(けんさくばん)とも言われており、研削砥石(けんさくといし)
を使用して加工物の表面を、砥石の回転運動により研削あるいは切断する機械の事を言います。

工具 ミニルーター工具 ミニルーターについて詳しく見る

ミニルーターの特徴や機能性

【特徴】

お手軽に持ち運び出来るタイプの電動工具の中でも、ミニルーターは特に小さなタイプの工具用品になります。工具としては、細長い胴体をしており手でペンを持つようにルーターを持って作業していきます。

【機能性】

ヤスリの刃先を1分間におよそ2万回転させると言う高い研削力があります。ミニルーターの刃先の種類には幾つかあり、とても刃先が細いタイプもあって刃先が2㎜以下の物もあります。

●ミニルーターはどのような時に使うのか?

ミニルーターは、製品を細かく削ったり磨いたりする作業に適した工具になります。品物を作っていく過程、修理現場等では、とても活躍する場面が多いです。このような作業現場では、大変小さな穴を空けたり長細い穴を開けたりと言った細かな作業を要します。そんな時に、便利に活用出来るのが細かな作業を行う事が出来るミニルーターなのです。
また、ミニルーターの優れた性能の象徴として、ガラスに文字や模様を彫っていく事が出来ると言う良さを持っています。彫っていく過程でも、ペンのようにルーターを持ちながら自由にルーターを扱って描いていく事が出来る為、繊細なデザインもミニルーターなら可能です。加えて、細部にある錆を綺麗に落としたり、製品に艶を出したりする作業もコンパクトなミニルーターであれば使い勝手がとても良いです。細かな加工であっても、微妙な手加減で作業出来る機能性の良さがあります。さらに、ミニルーターは高速で製品を研削していきます。なので、製品にかかる負担を抑えた作業が実現します。

●ミニルーターの刃先を選ぶ際のポイントとは?

ミニルーターの刃先の種類については、他の電動式工具のビット(刃先)、ディスク(円盤状のヤスリ)、ノコ刃(ディスクの刃先がギザギザしているヤスリ)が混ざり合った品揃えとなっています。しかし、ミニルーターの刃先のサイズは、およそ5㎜程度のとても小さなサイズとなっています。言い換えれば、小さな刃先でありながらヤスリ工具の役割である、金属を切って削る「切削」・表面を滑らかにする「研磨」・物を切り落とす「切断」、これらの全ての作業を行う事の出来る工具の品揃えがあります。なので、ミニルーターの刃先の種類を自分で多く持っていると、その分様々な作業を行う事が出来るので工作の幅が広がります。

ミニルーターの主な刃先(ビット)の種類と用途

【ダイヤモンドビット】

宝石のダイヤモンドがビットに配合されている工業用ビットで、それが電動式用になっています。ガラス製品、瀬戸物彫刻、研磨等に使用されます。他のビットではグラスの表面で滑ってしまいますが、ダイヤモンドビットなら問題無く綺麗に製品を削っていく事が出来ます。刃先の先端部分が丸くなっている形状が主流になりますが、その他にも、平丸タイプやテーパータイプの物もあります。

【ハイス鋼(こう)ビット】

ハイスとは高速度工具鋼の事を言い、ハイス鋼ビットは切削する為に適した工具になります。鋼の中でもハイスは最も硬いタイプになっています。鉄、アルミ、真鍮、木材、プラスチック等を切削する事が可能です。

【砥石(といし)ビット】

一般的な砥石を用いて作られているビットになります。ダイヤモンドビットやハイス鋼ビットと比較すると、ヤスリの削りは優しくなります。削りが優しい分、ビットの耐久性に関しては劣る部分があります。鉄、アルミ、銅と亜鉛の合金で出来た真鍮(しんちゅう)等を切削・研磨する事が出来ます。

【切断砥石(せつだんといし)ビット】

切断砥石には、ガラスを溶かして引き延ばし繊維状にしたガラス繊維がビットに配合されています。砥石は、ルーターのシャフト部分である棒から取り外しが可能となっており、ビットを交換する事が可能です。鉄、アルミ、真鍮、繊維強化プラスチック等を切断する事が出来ます。

【ドリルビット】

精密小径ドリルです。ミニルーターのドリルビットは、ドリルの直径がおよそ0.3㎜~1.6㎜程度となっており、とても細い形状をしています。主に、金属に小さな穴を空ける際に使用します。

【フェルトバフビット】

フェルト製で出来ている研磨用ビットになります。上質できめ細かく羊毛を使用したバフになっています。フェルトバフビットは、ガラスや金属を磨いたり、艶を出したりする為に用います。しかし、プラスチック製品の研磨はビットの摩擦熱によって製品が溶けてしまう為、研磨を行う事は出来ません。

ミニルーター選びで押さえておきたいポイント

【ミニルーターの胴体や軸径】

ミニルーターの良い所は、安心安全で細かな工作作業を行う際には、とても貴重なルーターになります。そんな利便性に優れたミニルーターの中でも、使いやすくてお勧めするタイプはルーターの胴体部分が細いタイプの物です。と言うのも、そもそもミニルーターを使用する際は、細かな作業を行います。自分でルーターをペンのように持って作業をしていく形になるので、細身の方が何かと動作しやすかったり使いやすかったりします。また、ビットを取り付けるルーターの軸胴体の太さに関しては、お勧めサイズは3㎜タイプが妥当です。3㎜タイプのミニルーターは、2.4㎜の軸径も兼ねており使い勝手の幅が広い事が挙げられます。

【細身ミニルーターで気を付ける事】

細身のミニルーターはとても使いやすくて、細かな工作には欠かす事が出来ないアイテムなのですが、連続して工具を使用する事に少し制限が生じてきます。大体ミニルーターを使用して20分弱位作業を行っていると、ルーター本体が過熱されて工具に熱がこもってきます。なので、熱でルーターが熱くなったら5分位工具使用を休めて、熱が冷めたら再び作業を行うのがお勧めです。
しかし、ビット取り付けの軸径が3㎜用や6㎜用であっても、ルーター本体が太い物であれば、そのような事はありません。なので、ミニルーターを選ぶ際、ここの面で悩まれる方も少なくないので、自分が行う作業にはどのタイプが一番合っているか検討するのが良いでしょう。

●ミニルーターの価格とは?

ミニルーターは、価格もお手頃価格となっています。安い物であれば1,000円程で入手出来ますし、高くても20,000円程となっています。ミニルーターを購入する際、使い捨てでルーターを選ぶのであれば安くても問題ありません。安いミニルーターは、性能や機能に関してもシンプルで耐久性も高いとは言えないからです。しかし、長くミニルーターを愛用して使っていきたい場合は、安くても6,000円程度の物を購入されるのがお勧めです。10,000円程のミニルーターであれば、高い性能・機能を兼ね備えており耐久性の面でも質が良いので、長く使用していく事が出来ます。ミニルーターを使って工作を色々楽しむ人であれば、長期的に愛用出来る質の良い物を購入されると良いでしょう。


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